なるほど手話
手話について、基本知識と自分なりの解釈をまとめました。
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■手話豆知識
■はじめに

 このような内容を「手話」のことも「ろう者」のこともきちんとわかっていない私のような人間が書くことに対し、抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、「手話=全部指文字」と誤解している人がいるのも現実です。また、ろう者が学校や職場で情報の置き去りにされてきた場面にも何度も遭遇してきました。
 私は教壇に立ち、人にものを教えるという立場にいます。そういう立場の人間が、ろう者と聴者との間にある情報の壁を取るべく、自分が勉強したことや経験したことを生徒を含め他者に伝えていくことは意味のあることだと思っています。是非、そういった教育活動の一環として、このページを発信をしていることをご理解頂けると幸いに思います。

■日本手話と日本語対応手話があります

 手話には「日本手話」と「日本語対応手話」があります。ろう者同士で使う本来の手話を「日本手話」と言います。日本語とは異なる独自の文法体系を持っていて、手の動きだけでなく舌やあごの動かし方なども大きな意味があるようです。
 それに対し、手話通訳の方が行っている手話や中途失調の方が使う手話は、話し言葉に合わせて手話単語を並べるもので、これを「日本語対応手話」(シムコム)と言います。日本手話を使う方の中には日本語対応手話は手話ではないと言う方もいるようです。とは言え、ろう者と聴者を繋ぐ手段として効果的であり、私が使っているのも日本語対応手話ですので、以下は日本語対応手話について記します。

■口話・表情も交えて表現します

 手話は決して手や指の動きだけで表現するのではありません。口の動きや表情も交えて情報を表現します。それぞれの動きがお互いを補完しあって一つの情報となり相手に伝わるのです。つまらなそうな顔をして楽しいという手話を使っても楽しい思いは伝わりません。ろう者の表情が豊かなのはそういったことが背景にあるからでしょう。

■手話と言葉は多対多の対応です

 一つの手話がたくさんの意味を持っています。また、同じ言葉でも複数の手話表現があります。つまり話し言葉と手話表現とは多対多の関係にあります。手話が出来る人は話の流れや口話などからその手話の表す意味を解釈します。それが手話(特に読み取り)を難しくしている一方で、豊かな表現を生み出す理由の一つなのだろうとも思います。

■日本語の力が重要です

 前述したように、単語と手話表現とが一対一に対応しているわけではありません。手話辞典を覚えただけで表現できるわけではないのです。例えば「よい」という手話は「鼻からこぶしを前に出す」仕草をしますが、「よいですか?」は「構いませんか?」という手話に置き換えます。つまり、意味を汲んで適切な手話を選ばなくてはいけません。大切なのは日本語力なのです。
 特に手話通訳者さんなどは人の話を瞬時に手話にするわけですから、高いレベルの日本語力が要求されます。




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